相撲用語でよく聞く「三役」といったいなんなのでしょう、そう呼ばれるようになった理由や給料、どういう役割があるのかについて詳しく調べて見ました。相撲中継やニュースで耳にする言葉ですが、実はその定義や待遇には意外と知られていない深い決まりごとがたくさんあります。この記事では、三役の意味から、気になるお金の話、昇進の条件まで、徹底的に解説します。

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相撲の「三役」とは何か?
相撲の「三役」とは、大相撲の番付において、大関、関脇、小結の3つの地位を指す言葉です。これは、組織を代表する立場の3つの主要な役職を意味しています。ただし、現在では大関を特別な地位とみなして、関脇と小結の2つの地位のみを指して「三役」と呼ぶことも一般的になっています。相撲界において、三役は力士たちにとって雲の上の存在であり、実力の象徴とされる名誉ある地位です。
三役に含まれる階級は?(広義と狭義の違い)
三役に含まれる階級は、広い意味(広義)では大関、関脇、小結の3つを指します。大関は横綱に次ぐ地位であり、関脇は大関の下に位置する地位、そして小結は三役の最下位にあたる地位です。一方で、狭い意味(狭義)で使われる場合は、大関を別格の存在として扱い、関脇と小結の2つの地位だけを「三役」と呼ぶことがあります。このように、文脈によって大関を含む場合と含まない場合があるため、注意が必要です。
横綱は三役に数えるのか?
横綱は基本的に三役には数えません。明治42年(1909年)に横綱が正式な最高位になって以来、横綱は三役とは別格の地位とされています。ただし、例外として「三役揃い踏み」などの特定の儀式や文脈においては、横綱を含めて三役と呼ぶケースも存在します。また、かつては横綱免許を受けた大関が横綱と呼ばれていた歴史的経緯もあり、番付上から横綱が消えることがあっても大関が消えることはないとされています。

三役の人数(定員)は何人決まっているのか?
三役の人数には、地位によって定員の決まりが異なります。関脇と小結は、それぞれ東西に1名ずつ、合わせて最低2名ずつの定員が下限として設けられています。一方で、大関には定員が定められておらず、基準を満たす力士がいれば人数が増えることもあります。四股名の上に「大関」「関脇」「小結」と書かれる力士は、全およそ600人から700人いる力士の中でも、多くて10人程度しかいない選ばれた存在なのです。
三役の序列と階級一覧:大関・関脇・小結の順番
三役の序列は、上から順に大関、関脇、小結となります。これらはすべて幕内力士の上位に含まれます。ピラミッドの頂点に立つ横綱に次ぐのが大関であり、その下に関脇、そして小結と続きます。この序列は番付表における地位の高さを示しており、給料や待遇、そして責任の重さもこの順序に従って変わります。
大関は三役の中で何番目に偉いのか?
大関は三役の中で一番偉い地位にあります。全体で見ても横綱に次ぐナンバー2の地位であり、三役の筆頭です。大関は実力と品格を兼ね備えた力士だけが昇進できる特別な地位であり、安定した成績を残せば横綱昇進も視野に入ります。また、大関から陥落しても特例での復帰条件があるなど、他の三役とは異なる特権も持っています。
三役の下の位(平幕・前頭)との決定的な違い
三役と、その下の位である平幕(前頭)との決定的な違いは、番付表での表記と待遇にあります。番付表では、三役以上の力士(横綱、大関、関脇、小結)は四股名の上にその地位が明記されます。しかし、平幕以下の力士は、番付表の最上段にいる前頭であっても、四股名の上には略して記述されたり、十両以下であれば「同」と連なる形で表記されたりします。つまり、四股名の上にしっかりと地位が書かれること自体が、三役という特権的な地位の証であり、平幕とは明確な差があるのです。

現在の三役力士(最新番付)を確認する方法
現在の三役力士を確認するには、日本相撲協会の公式サイトにある「番付表」を見るのが最も確実です。公式サイトでは最新の番付や、各力士の成績、次回の予定などが詳しく掲載されています。また、番付表自体を購入することも可能です。最新の情報を知りたい場合は、日本相撲協会のホームページや、大相撲ファンクラブなどの公式情報を参照するとよいでしょう。
三役になるための条件(昇進)と陥落のルール
三役になるためには、本場所で優れた成績を収め、番付編成会議で昇進が決定される必要があります。昇進の条件は地位ごとに目安が存在しますが、上位陣の成績や引退、休場などの番付状況によっても左右されるため、絶対的な基準があるわけではありません。
小結・関脇に昇進するための勝ち星と条件
小結に昇進するための目安は、前頭筆頭や2枚目などの上位で勝ち越すことです。関脇への昇進については、小結の地位で11勝以上の好成績を挙げた場合、戦後の例では例外なく昇進しているというデータがあります。ただし、これらはあくまで目安であり、上位の枠が空いているかどうかも大きく影響します。明確な数値基準が規則として定められているわけではなく、その時の状況に応じた判断がなされます。
大関への昇進条件(直近3場所の目安)
大関への昇進条件は、令和時代以降も「三役(関脇・小結)の地位で3場所連続して勝ち越し、その通算の勝ち星が33勝以上」であることが定着した目安となっています。例えば、朝乃山広暉さんが大関に昇進した際も、直近の場所で好成績を残し、満場一致での決定となりました。この基準を満たすことに加え、大関としての品格も求められます。

三役から陥落してしまう条件とは
三役から陥落してしまう条件は地位によって異なります。関脇や小結の場合、負け越せば原則として番付が下がります。小結で負け越すと基本的には平幕へ陥落しますが、7勝8敗のように負け越しが小さい場合は、小結に留まるケースもあります。一方、大関は2場所連続で負け越すと関脇へ陥落します。1場所負け越しただけでは「角番(かどばん)」と呼ばれる状態になり、次の場所で勝ち越せば大関の地位を守ることができます。
相撲の三役の給料・年収はいくらか?待遇の比較
相撲の三役は、給料や待遇面でも平幕力士と比べて優遇されています。力士の給与は番付に応じて明確に定められており、地位が上がるほど高額になります。ここでは具体的な金額を見ていきましょう。
三役(大関・関脇・小結)の月給と年収シミュレーション
現在の規定では、大関の月給は250万円、関脇と小結(三役)の月給は180万円です。これを年収(12ヶ月分)として単純計算すると、大関は3000万円、関脇と小結は2160万円となります。これに対し、横綱の月給は3000万円です。ここからさらに、本場所ごとの報奨金や懸賞金などが加算されるため、実際の年収はこれ以上の金額になります。

平幕と三役でボーナスや手当はどう変わる?
平幕(幕内)力士の月給は140万円ですので、三役(関脇・小結)になると月給だけで40万円の差がつきます。大関になればさらに高額です。また、給料以外にも「懸賞金」という収入源があります。懸賞金は1本あたり6万2千円で、そのうち力士が手取りで受け取れる金額などが決まっています。人気や実力がある三役以上の力士は、多くの懸賞金がかかる取組が増えるため、平幕力士に比べて総収入が大幅に増える傾向にあります。
移動や付け人など、お金以外の待遇の違い
三役、特に大関になると、お金以外の待遇面でも大きな違いがあります。大関は引退後、年寄名跡を取得していなくても3年間は四股名のままで協会に残ることができるという特別な規定があります。また、三役に昇進することでメディアやファンからの注目度が上がり、名声を得られることも大きなメリットです。番付表に名前が大きく載ること自体が、力士としての成功の証であり、周囲からの扱いも変わります。
「これより三役」とはどういう意味?儀式と賞品
「これより三役」とは、本場所の千秋楽に組まれる最後の3番の取組のことを指します。また、その直前に行われる儀式のことも含めて呼ばれます。この時間帯は本場所のクライマックスであり、優勝争いに絡むような最高位の力士たちが登場する、非常に重要な場面です。
千秋楽の儀式「これより三役」と「三役揃い踏み」の解説
千秋楽の結びの3番の前には、「三役揃い踏み」という儀式が行われます。これは、これから対戦する東西の力士たちが3人ずつ土俵に上がり、扇形に並んで四股を踏むものです。この儀式は、これから行われる取組が重要であることを観客に示すとともに、場所の締めくくりを飾る厳粛なものです。
勝者に与えられる矢・弦・弓の意味(三役の矢)
「これより三役」の取組で勝利した力士には、懸賞金や勝ち星だけでなく、特別な品が授与される伝統があります。一般的には勝者に矢などの縁起物が与えられると認識されています。この3番の取組は単なる1勝以上の重みを持ち、勝つことは力士にとって大変名誉なこととされています。

本来の「三役」と儀式上の「三役」の違い
本来の定義としての「三役」は、大関・関脇・小結(あるいは関脇・小結)の地位にある力士を指します。しかし、「これより三役」や「三役揃い踏み」という儀式においては、その定義が少し異なります。この儀式には横綱も参加するため、ここでは横綱を含めた上位力士たちの総称として「三役」という言葉が使われているのです。また、休場者が出た場合などは、平幕の力士がこの「これより三役」に抜擢されることもあります。
相撲の「三役」とはどういう力士?に関するまとめ
- 三役とは大関・関脇・小結を指す相撲界の重要ポストだ。
- 狭義では大関を別格とし、関脇と小結のみを指すことだ。
- 横綱は原則除外だが、儀式では三役に含む扱いである。
- 関脇・小結は最低2名だが、大関に定員の上限はない。
- 序列は大関が最も高く、次いで関脇、小結の順である。
- 番付表に地位が明記されるのは、三役以上の特権である。
- 大関昇進には直近3場所33勝が目安で、品格も重要だ。
- 負け越しで陥落するが、大関には角番制度が存在する。
- 給料は大関が月250万、関脇・小結は180万である。
- 「これより三役」の勝者には、矢などの賞品が授与される。

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